とくにあぶなくないRiSKのブログ

危ないRiSKのブログだったかもしれない。本当はRiSKだけどググラビリティとか取得できるIDの都合でsscriskも使ったり。

Code Quality ~コードリーディングによる非機能特性の識別技法~を読んだ

最近読んだのではなく、少し前に読んだ本です。ブログに書くのを忘れていました。

Code Quality ~コードリーディングによる非機能特性の識別技法~

非常に良い本でした。実際の生きたコードを元に説明がなされます。そのコードから良い点・悪い点を考えさせられ、また明らかにされます。

本の構成も非常によく、注意点・イディオムがよく示されます。練習問題が豊富で読者に考える機会が与えられます。章の結びにある「自習のためのアドバイス」という名の章のまとめがすばらしいです。

ぜひとも目次を見てください。

第1章 序論
第2章 信頼性
第3章 セキュリティ
第4章 タイムパフォーマンス
第5章 空間パフォーマンス
第6章 移植性
第7章 保守性
第8章 浮動小数点演算

コードはただ動けばいいというものではなく、この本に挙げられているあらゆる性能も高い基準にしなければなりません。実際のところ経験的に、この本を読まずに高い基準のコードを書いている人はいると思います。そう考えると、経験が少ないうち時間的に早いうちにこの本を読むと、新しく学べることが多いでしょう。

第8章の浮動小数点演算は浮動小数点演算におけるよくある誤解も解いています。一例として引用。

「一部のプログラマーに信じられている神話に反して、浮動小数点の加算、減算、乗算、除算、剰余、平方根の演算の引数と結果が、正確に表現可能な範囲内の整数である場合には、結果は何の問題もなく正確な値になります。」

正しい知識があれば、浮動小数点演算を恐れる必要はありません。

レベルの高い基本を学ぶ(あるいは復習する)本でした。